こんなことをやっている場合ではないのですが(ERSの抄録締め切りが…)、ついつい気になって調べてみました。意外と奥が深いのですね。
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COPDでは、肺胞の過膨張と肺弾性の低下により、
呼気時の気道閉塞とそれによるair trappingが生じています。口すぼめ呼吸は、
呼気流速の減速と陽圧効果により、
気道虚脱を防止することが出来ます。原始的ですが、
簡便ですぐにでも試せる方法ですので、
労作時の呼吸困難を訴えるCOPD患者さんには、
是非ともマスターしてもらいたい呼吸法の一つです。
日常の動作と同調して口すぼめ呼吸が自然に行えるようになるとよ
いですね。たまに、
こちらが指導する前に自然に身につけておられる患者さんもいて、おぉ!と感心することもありますね。
ちなみに、英語では、「pursed-lips breathing: PLB」と言うようです。
ところで、上述したように口すぼめ呼吸で陽圧効果がある(
auto-PEEPがかかる)と言われていますが、
具体的にどれくらいの効果が得られるのでしょうか?
「マクギーの身体診断学」にちゃんと書かれていました。
「口唇内外の圧格差 2-4cmH₂O程度 がかかることで、呼気時の気道虚脱の減少につながる」
その結果、呼気終末の残気量が減り、さらに
1回換気量の増加:250ml程度から800mlへ
呼吸回数の減少:約20/minから12-15/minへ 最大40%程度
PCO₂の減少:5%程度
SpO₂の増加:3%程度
このように、各種パラメーターの改善につながります。
参照)
Chest 1992;101:75-78
Am Rev Respir Dis 1966;93:100-106
J Appl Pysiol 1970;28:784-789