11月16-17日に、ここ大垣の地で、呼吸器学会 東海地方会が行われました。会長は当科の主任部長の安藤先生でした。当院の主催は10何年ぶりだそうです。
当院からは後期研修医の舩坂先生に「傍腫瘍性神経症候群を合併した小細胞癌の1例」、坂野先生に「巨大軟骨肉腫の1例」を発表してもらいました。まだ学会発表の経験は浅いものの、質問にも的確に答えており、頼もしく感じました。
肺生理講演会では、東京医療センター 呼吸器科の小山田 吉孝 先生に呼吸機能検査結果の解釈の仕方を症例を交えてご紹介いただきました。
フローボリューム曲線の横軸をIC(最大吸気量;IRV+TV)、ERV(呼気予備量)として捉える解釈方法は、限られた外来の時間の中で、感覚的に、改善、悪化を認識する方法として、有用ですね。また、中枢性の可動性のない気道閉塞を来した(T-tube挿入症例)大変貴重なフローボリューム曲線を提示して頂きました。気道閉塞パターンのフローボリューム曲線を見るときは、中枢か末梢か、可動性があるか可動性がないか、の2点に着目することが大切であることを学びました。
その他、男女共同参画講演で岐阜大学医学部付属地域医療医学センター の村上 啓雄 先生に、岐阜県医師会の女性医師支援の取り組みを紹介して頂きました。個人的には、子供が親の職場を見学して職業体験を出来るサマースクールに興味を持ちました。親の仕事を子供に理解してもらった上で仕事を続けていくのが理想ですね。
ともかく、遠方で、交通の便が悪いにも関わらずたくさんの東海4県の先生方にお越し頂きました。
大きなトラブルなく終了出来き、手伝ってくれました研修医の先生、呼吸器病棟の看護師さん、MEさんやPTさんたちにはとても感謝しています。