2015-04-18

AIRVO2

世の中は呼吸器学会(総会)ということで皆様浮足立っているようですが、私は一人お留守番中ということで、久々にブログを更新することとしました。

さっそくですが、ネーザルハイフローの新機種AIRVO2が仲間入りしたので紹介します。



ネーザルハイフロー(ハイフローセラピー)は、専用のデバイスを使用することで、経鼻より30L/min以上の加温加湿された酸素を流すことの出来るシステムで、その利便性、低侵襲さからも、近年急速に広まりつつある酸素療法です。




Fisher&Pykel


当院では2012年より使用し始めましたが、その第一例目が私の患者さんであったため非常に思い入れのあるデバイスであります。

それはそれとして、これまで当院でのネーザルハイフローは、



← 流量計・ブレンダー+MR850+Optiflow




という組み合わせで行っていたのですが、圧縮空気配管を必要とするため、使用できる場所が限られる、という問題点がありました。



しかし、新機種であるAIRVO2は、ベンチュリー効果で外気を取り込んでくれるので空気配管は不要。酸素流量計のみでよいようです。加温加湿器とフロージェネレーターが一体化されているので見た目もシンプル。音も静かで、温度調整も出来て分かりやすいのがいいですね。

今のところ使用した感触は非常に良いです。ただ、流量とFiO2の決定をした後、目標のFiO2に近づくよう流量計で酸素調整しなければならないというのが、ちょっとひと手間ですが。

「ネーザルハイフローを在宅で」 一昔前は夢にも思わなかったことですが、AIRVO2があれば実現出来るかもしれません(今でも在宅CPAPを利用してやろうと思えば出来ますが…大変ハードルが高いです)。

近い将来、在宅医療への適応拡大を望んでおります…。

2 件のコメント:

  1. 留守番お疲れ様です! 先生来てないの?って、何度か聞かれました。来年は是非参加して下さいね。

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    1. 学会お疲れさまでしたー。
      学会の様子もまたアップしてください。楽しみにしてまーす。

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