2016-07-23

第51回 呼吸器内視鏡学会 地方会の報告です

皆様、またまたご無沙汰しております。
7月16日に名古屋(市立大学 桜山キャンパス)で開催された、呼吸器内視鏡学会のご報告です。内視鏡の話題が続き、恐縮です。

当院からは、2演題、スネア切除した過誤腫と、BAEを行った気管支動脈蔓状血管腫の症例をそれぞれ提示しました。蔓状血管腫に関しては、治療戦略の方が重要視されますが、今回は、内視鏡所見に「少しだけこだわって」診断をした症例だったので、報告を行なった次第です。 今回は、ローテーターの2年目研修医の先生に発表してもらいました。残念ながら優秀演題賞は逃しましたが、1回目の学会発表にしては良く出来ていたと思います。

夏の内視鏡 地方会では、毎年、気管支鏡のハンズオンセミナーがありまして、
聖マリアンナ医科大学病院 呼吸器内科の木田博隆先生にお越し頂き、
EWS挿入のコツ(side grasping method)を講義してもらいました。
ポイントは、spigotの自由度を増やし、気管支の方向と一致させる、という点です。

今回の講演を聴いて、技術の向上には、経験値も必要ですし、勘やセンスも必要と感じますが、理屈に裏打ちされた手順をきっちりと身につける必要があると考えました。そのためには、どんな手技においても、なんとなく上手くいったり、なんとなく上手くいかなかったり、其々どうしてそうなったのかの理由を言語化し、自分の中にいかに落とし込めるかが大切な作業と思われます。

色々と頭を使いましたが、最後は、いい年して、しゃぶしゃぶとお寿司を食べ放題 笑
結構、本気モードでしたね。
そして、本日の主役、かつ、記念すべき未来の呼吸器内科医誕生の瞬間でした ↓


2016-07-10

肺癌診断会 in 熱海

お久しぶりです。
6月30日-7月2日にかけて、肺癌診断会が開催されました。
熱海の温泉地での開催ではありますが、3日間ほぼホテルに缶詰状態で、読影のイロハを学びました、はい。

病理診断のパートは一番勉強になりました。
まとまって病理の講義を聴くことがなかったので。

GGN、特にpart-solid GGN、そしてpure solid noduleをどう評価するのかがメインテーマ。

もちろん画像所見に絶対はありませんので、常に、悪性か良性かで頭を悩ませながら、フォローしていくしかないのです。悪性なのに小葉間隔壁を超えないものがある(しばしばinvasive mucinous adenocarcinomaである)、癌でも縮小することがある(肺胞虚脱が起こるので)、炎症なのに葉間を超えるものがある(侵襲性の高い病原体による)、薄壁空洞を呈する腫瘍は腺癌が多い、IP合併肺癌には、意外とinvasive mucinus adenocarcinomaが多いかもしれない。など、ちょっとしたTIPSを交えながら、学ぶことが出来ました。  
今更ですが、PA・PVの解剖学的走行の基礎知識(内科医は、外科医と違い普段あまり血管走行を気にしない...)が学べたのも良かったです。 

下の写真は、診断会という名の懇親会での一コマです。 


2016-07-07

第39回日本呼吸器内視鏡学会学術大会

6月23, 24日に、名古屋で第39回呼吸器内視鏡学会学術大会が開催されました。学会長は、私たちにとってインターベンションの師匠に当たる名古屋医療センターの坂英雄先生です。頑張って、3題+寺子屋での症例提示を行ってきました。


第39回日本呼吸器内視鏡学会学術大会

6月23, 24日に、名古屋で第39回呼吸器内視鏡学会学術大会が開催されました。学会長は、私たちにとってインターベンションの師匠に当たる名古屋医療センターの坂英雄先生です。頑張って、3題+寺子屋での症例提示を行ってきました。