2016-07-10

肺癌診断会 in 熱海

お久しぶりです。
6月30日-7月2日にかけて、肺癌診断会が開催されました。
熱海の温泉地での開催ではありますが、3日間ほぼホテルに缶詰状態で、読影のイロハを学びました、はい。

病理診断のパートは一番勉強になりました。
まとまって病理の講義を聴くことがなかったので。

GGN、特にpart-solid GGN、そしてpure solid noduleをどう評価するのかがメインテーマ。

もちろん画像所見に絶対はありませんので、常に、悪性か良性かで頭を悩ませながら、フォローしていくしかないのです。悪性なのに小葉間隔壁を超えないものがある(しばしばinvasive mucinous adenocarcinomaである)、癌でも縮小することがある(肺胞虚脱が起こるので)、炎症なのに葉間を超えるものがある(侵襲性の高い病原体による)、薄壁空洞を呈する腫瘍は腺癌が多い、IP合併肺癌には、意外とinvasive mucinus adenocarcinomaが多いかもしれない。など、ちょっとしたTIPSを交えながら、学ぶことが出来ました。  
今更ですが、PA・PVの解剖学的走行の基礎知識(内科医は、外科医と違い普段あまり血管走行を気にしない...)が学べたのも良かったです。 

下の写真は、診断会という名の懇親会での一コマです。 



事前に与えられたCT画像クイズ症例を、あれや、これやと、エキスパートの先生方に読影頂きながら答え合わせをしていくのですが。皆様、アルコールも入って饒舌に。ただ、そこはエキスパート。  臨床情報ゼロで、侵襲性肺アスペルギルス症を一発診断された時には、感嘆の声。一方で、癌の組織型を当てる問題で、答えが pleomolphic carcinomaだった時には、そんなの当たるわけないよと、エキスパートの先生方からも、若干ブーイングの声が上がっておりました 笑  



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