2016-01-24

肺ノカルジア症

肺ノカルジア症。
稀ですが、重要な菌です。最近、遭遇したので紹介します。
まずは、綺麗に撮れた写真から。


 
左側がグラム染色、右側がKinyoun染色です。
 
Kinyoun染色(キニヨンと読みます)では、ノカルジアが弱抗酸菌であることから、1%硫酸を用いて染色すると、細胞壁が赤く染まります。Kinyoun染色ノカルジア特異的なものではなく通常は原虫の染色に用いられるようです。3-7日程度で培養が陽性となります。
 
さて、ノカルジアが検出されたからといって、すべからく感染という訳ではありません。
気道にcolonizationするとも言われており(古い報告ですが、47%という報告もあります Am J Med Sci 1978;276-285)、特に、気道に構造上や機能上の問題ある慢性呼吸器疾患患者ではcolonozationが多いのではないかと予想されます。
 
ただ、臨床症状(発熱、咳、痰、血痰、体重減少)などが見られる場合は感染として対処すべきでしょう。適切な治療がなされなかった場合(あるいは薬剤耐性例も)、致死的な経過を辿ることがあります。
 
疫学的には、免疫不全患者の0.4-3.6%程度に発症し得るとされています。欧米の報告ではHIV患者に多いですが、他では、ステロイド使用がリスクファクターであることは良く知られています。37人のノカルジア症をまとめた報告では62.2%がステロイド使用中であり、その使用期間 中央値は3ヶ月(1-60ヶ月)、投与量の中央値は25mg(10-80mg)と報告されています(Medicine 2009;88(4):250-261,)。 PSL内服時には、ST合剤が予防投与として推奨されていますが、ST合剤の用量不足や薬剤耐性により一定の割合(21.6-60%)でbreak throughが起こります(Medicine 2009;88(4):250-261, J Heart Lung Transplant 2002;21:354-359)。
 
また、慢性呼吸器疾患患者においては、colonizationが多いことは先ほど述べましたが、実際の感染例も多く、慢性呼吸器疾患も一つのリスクファクターと言えるでしょう。
 
なお、頻度は低いですが、同じようにアスペルギルスや非結核性抗酸菌症、サイトメガロウイルスなどとの合併例も報告されているので注意が必要です。
 
治療については、ST合剤が第一選択薬とされているが、最近はST耐性株の報告もあり、重症例では、カルバペネム(IPM/CS)やアミカシン、ミノマイシンなどを併用して使用します。

最近のトピックスとしては、リネゾリドの有効性が報告されつつあることでしょうか。まだ少数例の報告(Clin Infect Dis 2003;36(3):313-8)もしくはケースレポートに留まるため、立ち位置としては第二選択となります。ただ、実際のところ副作用と費用の観点から、リネゾリドは長期的な使用には向かないのではないかと思われます。(ただし内服で最長12ヶ月使用している症例もありました...)
 

1 件のコメント:

  1. 過去3年間のHiv病、特に苦痛で食べ難い、咳が悪夢、特に1年目この段階では、免疫系は著しく弱まり、日和見感染症にかかるリスクははるかに大きくなります。ただし、HIV感染者全員がエイズを発症するわけではありません。私は早期死亡を避けるためにARVを服用し始めましたが、いつか癒されると神に信じていました。Hivの特許として、チャンスを減らすために抗レトロウイルス治療を受けることをお勧めします。ウイルスを他の人に感染させることについて、数週間前、漢方薬によるHiv治療に関する情報が得られるかどうかインターネットで検索しました。検索で、Hivから癒された人の証言を見ました。彼女の名前はAchima Abelardでしたそして、他のヘルペスウイルスの特許であるTasha Mooreも、この同じ男性について証言しています。DrItua Herbal Centerと呼ばれます。私は証言に感動し、彼のEmail.drituaherbalcenter@gmail.comで彼に連絡しました。私たちはおしゃべりをして、彼が私に命じた薬草のボトルを私に送った。彼が私に指示したとおりに飲んだ。薬。私は彼に永遠に感謝しています。Drituaherbalcenter。ここで彼の連絡先番号+2348149277967 ...彼は、彼が次の病気を治すことができると確信しています。緑内障、脳腫瘍、乾癬、白内障、黄斑変性、心血管疾患、慢性下痢、肺疾患。前立腺肥大、骨粗鬆症。アルツハイマー病、
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