2015年4月から気管支喘息に対して保険適応が通った気管支サーモプラスティー(BT; Bronchial thermoplasty)。当院でも2015年12月から始めました。
増悪頻度を減らし吸入ステロイドの使用量を減量し得る可能性のある、新しい治療です。
GINA2015には、治療Step5、すなわちadd-on treatmentとして、tiotropiumや抗IgE抗体、低用量経口ステロイドなどとともに紹介されています。(Evidence B)
根拠となったAIR2 trialでは、慢性副鼻腔疾患合併例や気道感染を繰り返す症例、FEV1<60%の症例は除外されており、ガイドライン中でもそこは言及しています。一方で、適応については、高用量のICS使用中でもコントロール得られない重症喘息に対して慎重に考慮すべき、としか記載されておらず、細かな基準やどのphenotypeに有効なのか、Step5の他の治療薬との使い分け等は、触れられていません。画期的で期待も大きい治療法ですが、今後、実臨床で色々確認作業が必要そうです。
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