2017-06-18

呼吸器内視鏡学会 in 長崎


先週、長崎で開催された呼吸器内視鏡学会の参加レポートです。



ここ数年、EBUS-GS、VBN、EWS、BT、AEROステントなど、毎回その年のトピックスとなるようなものがありましたが、今年は、どうでしょう。

EBUS-TBNAの穿刺針のラインナップが増えたこと(19Gと25Gが登場)、クライオバイオプシーの話題を目にすることが多かった印象です。その背景には、検体をいかに大きく、もしくは確実に採取するか?が隠れたテーマとしてあると思います。つまり、肺癌の診断は組織型だけでなく、免疫染色(PD-L1のheterogeneityの問題)、遺伝子検索(EGFR, ALKに加えROS1が追加)を並行して行う必要があり、十分量の検体を採取しなければならなくなったからです。

2017-06-01

第111回 呼吸器学会 東海地方会

5月27-28日に、愛知県がんセンター中央病院で呼吸器学会 東海地方会が開催されました。

当院からは、今回は3演題 症例発表を行いました。

「掃除機内の真菌が原因と考えられた過敏性肺臓炎の一例」
「Nivolumabによる薬剤性肺障害が疑われた一例」
「腸結核による消化管穿孔で発見された肺結核の一例」

Nivolumabの薬剤性肺障害のまとまった報告はぼちぼちなされていますが、ステロイドの開始量の設定と投与期の設定がポイントなりそうです。ただし、難治例と再発症例については、まだまだデータが少なく免疫抑制剤やinfliximabの使いどころはよく分かっていません。

そんな難しい症例でしたが、後期研修医の先生が堂々とした発表をしてくれました。
おつかれさまでした!

打ち上げはやっぱり今年もあのお店で...。ご馳走様でした。