先週、長崎で開催された呼吸器内視鏡学会の参加レポートです。
EBUS-TBNAの穿刺針のラインナップが増えたこと(19Gと25Gが登場)、クライオバイオプシーの話題を目にすることが多かった印象です。その背景には、検体をいかに大きく、もしくは確実に採取するか?が隠れたテーマとしてあると思います。つまり、肺癌の診断は組織型だけでなく、免疫染色(PD-L1のheterogeneityの問題)、遺伝子検索(EGFR, ALKに加えROS1が追加)を並行して行う必要があり、十分量の検体を採取しなければならなくなったからです。
それにしても、TBNAの穿刺針の選択肢が増えるのは良いことですね。
やはり、気管支壁を貫くのに手こずるケースはあるので…。
25Gは、細い分、刺入が容易であることだけでなく、意外と?検体もしっかり取れるらしいので、早速試してみたいです。(出血によるコンタミが少ないらしいです)
クライオバイオプシーに関しては、機材の購入の面から実臨床での導入はもう少し先になるでしょう。クライオプローブは直視下病変だけでなく末梢病変にも用いることが出来ますが、ERBE社のプローブは細いものでも1.9mm径なので、細径のガイドシース内を通りません。したがって、到達出来る病変は結局限られますね。細径ファイバー&ガイドシースを用いなければならない末梢小型病変に対しては、現状変わらずで、地道に数多く採取するしかなさそうです。
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