2016-03-20

EWSの講習を受けてきました

今日は岐阜呼吸器内視鏡研究会でした。今年のテーマは、「EWS」です。宮崎県立宮崎病院の姫路大輔先生が、講演および実技指導をして下さいました。

当科では、EWSはあまり施行していません。これまでに数例だと思います。理由の一番大きなものは、他の病院なら断られるような場合でも、当院の呼吸器外科は難治性気胸に対して外科的アプローチで上手く治療して下さることです。これは、本当に助かります。しかし、そうはいっても内科的にアプローチせざるを得ないケースもあります。先日はEWSでバシッと気胸を治すことができ、もっと取り組んでいかなければと思っていたところでした。

姫路先生は、EWSを以前から積極的にコーチングされており、実際に講習を受けたこともあります。以前より、EWSを行うためには気管支鏡の基本手技を正しく、正確に行うことが大切だと教えられてきました。気管支鏡の基本手技とは、保持の姿勢に始まり、内視鏡の進め方、ローテンションのかけ方です。このお話を聞く度に、自分は正しくできているだろうかとドキドキしてきてしまいます。教えていただいた手技は、定番のヒールキックとディープヒールキック、右B6や舌区へ挿入するためにSpigotをあえて逆向きに保持する方法です。また、EWSをつかむ前に気管支の状況を奥までしっかり観察、把握することの大切さと、手技はゆっくり行ったほうが良いことを、今回は強調されていました。また、EWSを押し込む際にはFiberと鉗子、Spigot、そして気管支の軸を合わせることが肝要であることも教えていただきました。これはステントを入れるときも同じです。

さて、実技講習では当科の堀先生がトップバッターでした。まだ気管支鏡を始めて2年しか経っていませんが、恐らく同年代の誰よりもFiberを握っています。彼が完璧にこなしたので、姫路先生より褒めていただきました。エライ!

終盤には、当科の中島先生が難易度の高い左B5への挿入を、これまた短時間で完璧にこなしました。落ち着いた操作と、安定感のある手技は、流石の一言。自分がやらなくて良かったと思ってしまいました(笑)

1 件のコメント:

  1. おつかれさまでした。当番・当直で行けず残念でした。
    私は最近EWSに携われていないので羨ましいです。
    deep heel-kickと通常のheel-kickの使い分けが気になりますね。
    ところで、リーク部位の同定については何か話されてましたか?

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