当院では緩和ケア病棟がありません。しかし、癌患者さんは大勢入院されるため緩和ケアのニーズは高く、腰を据えて緩和ケアを学ぶため当科スタッフが1か月半の研修を行いましたので研修報告をさせていただきます。
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2月1日から一か月半、埼玉県立がんセンター緩和ケアチームで研修してきました。大宮の北約10kmにある503床の県がん診療連携拠点病院です。36床の緩和ケア病棟がありますが、主には院内の他病棟他科に入院中の患者を対象とする緩和ケアチームの活動に参加しました。緩和ケアチームは緩和ケア科上級医1名とレジデント1名、看護師3名、薬剤師1名が主なメンバーです。そのうちの医師2名と看護師1-2名で日々のチームラウンドを行っておりました。
チームを率いる余宮先生は、緩和医療学会のがん疼痛薬物療法ガイドライン作成委員会副委員長を務められ、特に鎮痛補助剤に造詣が深い先生です。緩和ケアに関する著作も多数あり、看護師やコメディカルスタッフにも役立つ内容となっております。