お久しぶりです。生活環境の変化や体調不良などでしばらく更新をお休みさせていただいておりました。といってもずっと更新をさぼっているわけにも行かないので再開することにしました。
この半年間にいろいろな出来事がありましたが、しばらく書きためていたので、遡って御紹介していきましょう。
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2018年3月末に、仙台にある石巻赤十字病院に看護師、理学療法士らとともに行って参りました。
石巻赤十字病院では、通称ICON(=アイコン:石巻COPDネットワークの略)外来といって、COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者さんを開業医さんと連携して診療にあたるという地域連携の取り組みを先進的に行っており、当院でも同様のシステムを取り入れるため下準備として、見学させてもらった次第です。
地域連携というと単に、基幹病院⇔開業医との情報のやりとりのように聞こえるかもしれませんが、ICONのすごいところはそれだけに留まらないところです。
COPDは、慢性疾患であり、糖尿病と同じように、継続的な薬物療法とsick day対応が不可欠です。そのため、患者さん(及び家族)が疾患を理解し、日々の生活に気を付けながら増悪を予防するという体制が必要になります。もちろん、普段の外来できめ細やかな生活指導を行うことが出来ればいいのですが、時間に追われ、診察と投薬でいっぱいいっぱいとなることも多々あります。つまり医師だけですべてをカバーしきれないんですね。
ICONのすごいところは、基幹病院の看護師や理学療法士が中心になり、患者さんの目線に立って生活背景を聞き出し、個別のセルフマネジメント方法を提案しサポートする仕組みをまず、第一に整えたところです。
そしてそのように教育的な指導を受けた患者さんが地域に増えることで開業医の先生方も管理がし易くなり、かつ、患者さんも軽症増悪のうちに受診するようになるため、早期対応の結果、重症増悪予防効果が得られるのです。基幹病院も開業医にも、患者さんにとってもメリットがある仕組みなのです。
石巻では喫煙患者さんが多く、必然的にCOPD患者さんが多かったため、なんとかしなければという必要に駆られて立ち上げた仕組みという裏話もありましたが(笑)。
大垣市民病院でも、多くのCOPD患者さんが通院されていますので、地域の開業医の先生方と役割分担をしながら、教育プログラム&連携のシステムを構築出来るとよいですね。
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