2015-12-29

たかが気胸、されど気胸 〜再膨張性肺水腫は防げるか?〜

ある再膨張性肺水腫の患者さんとの出会いから、今更ですが気胸のマネジメントについて、少し踏み込んでまとめて見ました。

Common diseaseでありながら、各施設により治療方針が異なることも多いですので、まずはガイドラインをざっと、おさらい ↓  

気胸のガイドライン

3つあります。

・ACCPによるガイドライン(Chest 2001)
・日本気胸・嚢胞性肺疾患学会によるガイドライン(2009年)
・BTSによるガイドライン(Thorax 2010)

面白いことに、各ガイドラインごとに重症度の評価基準が異なっています。

2015-12-28

呼吸器内視鏡学会地方会が開催されました

大概、常に忙しいのですが、特に春と秋〜冬にかけてのこの時期は、学会シーズンで忙しいです。さらに、予測不能なインターベンション症例が突然舞い込んで来たりするので、もう大変です。
そんな最中、当科にとって今年の締め括りとなる学会が12月5日に開催されました。 
そう、タイトル通り、呼吸器内視鏡学会 地方会。  

開会前。嵐の前の静けさ?
当院からの演題発表は、気管支鏡専用のNPPVマスクなんて高級なものがない時に、何で代用するかっていう、おばあちゃんの知恵袋的な、為になる症例報告を私から一題。

逆止弁ユニットをさらにTrilogyにつなぎました
そして、若手呼吸器内科医の登竜門? 
内視鏡所見から診断を当てるパネルディスカッション。
これには、うちの若手の先生がディスカッサントとして参加してくれました。
今回は、難問続きでしたが大健闘。

最後に。
当院主幹の会でもあり、会長 白木先生を囲んで、当科スタッフ、ミライの呼吸器内科医(後期研修医)、事務の方々で記念撮影。

私は一足先に病院に戻らなければならず
ここには写れませんでした…。



2015-12-16

ACOSを考える会

喘息とCOPD両方の特徴を持つグループをAsthma-COPD overlap syndrome、略してACOSと呼ぶのが今の流行になってきました。このACOS、実にいろいろな問題をはらんでいます。今日は、京都大学の佐藤晋先生をお招きして、ACOSを考える会を開催しました。


2015-12-13

第11回 東海RST協力会セミナー

忘年会から一夜明けての12月12日に、名古屋で東海RSTのセミナーが開催されました。
昨年に引き続き、当院からもRSTメンバーで参加してきました。嬉しいことにICUや呼吸器病棟の看護師さんも参加してくれてたみたいですね。

2015-12-01

レジオネラ肺炎(尿中抗原編)

改めて技師さんの存在ってありがたいな〜と思った症例がありましたので報告です。

意識障害と肝酵素上昇、低Na血症。そんなレジオネラ肺炎も疑わなければならないシチュエーションでレジオネラの尿中抗原を提出しました。

すると細菌検査室からの連絡で「先生、ものすごーく薄いんですけど、心の目で見ると陽性かな?って…。どう思われます?」