霧ヶ丘つだ病院 津田徹先生の講演会を聞きに行ってきました。
テーマは、COPDのトータルケア
題名の通り、病態、治療、リハビリから終末期医療まで 幅広い内容でした。
ちなみに、禁煙外来CM作成の裏話も聞けました♪
また、映画『終の信託』の監修もされていたんですね。知りませんでした、すみません。
題材となった疾患はCOPDではなく、喘息でしたが。役所さんが熱演されていましたね。
個人的に興味深かった点&講演のポイントとしては、
① 患者さんのモチベーションを上げるための説明の仕方の一工夫
COPDは、糖尿病や高血圧ほど市民権を得てないので、病気の説明を分かりやすくすることが 第一歩。患者さんにとって、COPDと診断された時、自分がどのステージにいて、これからどうなっていくのかが、直感的に理解してもらう ことが大切だなーと思いました。
また、治療導入後に、効果が実感出来ない患者さんもおられますが、グラフで示してあげることが治療意欲につながりますよね。
② 身体活動について
COPD患者は、早期から身体活動量が低下している。
COPD患者は、バランス能力が落ちている。
身体活動量を何で測るのか妥当か。ステージに応じた(あるいは個々に応じた)活動量の適切な指標は。バランス能力の指標は。通常の筋力トレーニングだけでバランス能力が改善するのか。などが、clinical questionであり、今後も探索が必要そうです。
③ 増悪こそが、患者教育に最適のタイミング
増悪入院中に、治療、セルフマネジメント、生活のことなど多職種で教育する時間をつくりましょう、と。また、増悪時は、自身がこれからどうなるか、もしもの時ををどこでどう迎えるかを考える きっかけとなります。増悪を繰り返した先に、いつかは終末期が訪れます。増悪入院時に、一歩踏み込んだ 患者、家族面談を行う必要がありそうです。少し重いテーマですが、患者だけでなく、家族みんなで病気や死というものについて見つめ直すきっかけになればよいと思います。
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