2016-09-22

ERS 2016 in London 4日目

⚫︎9月6日 4日目

この日は、いよいよ自分の発表の日です。
ポスターディスカッションで、私は喘息のセッションでした。前半は自由にポスターを見て回り、後半は3つくらいのテーマに分けられ、座長による小括を挟みながら全部で18演題の発表が行われました。

ERS 2016 in London 3日目

⚫︎9月5日 3日目

この日はSkills Workshopを2コース受けてきました↓ 今回のERSで楽しみにしていたことの1つです。

8:00-10:20     Interventional pulmonology
10:40-13:00   The new frontiers in exercise training in COPD patients; technical aspects

まず、Interventional pulmonologyから紹介します。
これは気管支鏡のセッションですね。日本でも呼吸器内視鏡学会でハンズオンセミナーが開催されていますが、それと同じ形式です。今回は、1グループ 4-5人ですから、日本よりも少人数制でしょうか。

EBUS、EUS(経食道リンパ節生検目的)、ValveとCoil(Volume reduction目的)の4つをこなしました。
適応や合併症については、事前資料で学んでおいて、ここでは主に手技を解説してもらいながら、一人一人実技練習を行いました。 特にValveとCoilは、見るのも触るのも初でしたので、とても楽しめました。いずれも手技としてはさほど難しいものではなく(というと大御所の先生方から怒られそうですが)、どちらかというと適応の判断と、閉塞部位の決定方法が大切だと思われました。あと、気胸や喀血などの合併症にも注意しなければなりません。

Valve:これを気管支内腔に挿入します

2016-09-11

ERS 2016 in London 2日目

⚫︎9月4日 2日目



学会は3日から始まっていましたが、主にPostgraduate Course参加の人のみでしたので、本格的な始まりはこの日からといっていいでしょう。会場にも、格段に人が増えた印象です。
ちなみに、私の宿泊したホテルは線路を挟んで会場の隣だったために、ERS参加の人で満室になっており、ありがたいことにとても繁盛してるよーと、インドなまりのボーイさんが陽気に話しかけてくれました。

自分の発表がACOSに関する発表ということもあり、まずは喘息やCOPD関連の発表を聴こうと思い、朝一のoral presentationに始まり、poster discussion、posterと一通り関連した発表を見て回りました。

残念ながら目新しさはありませんでしたが、COPDの併存疾患(主に循環器系)に関する演題が多いように感じました。また、おそらく今回の学会のtopicsの一つである、Salford Lung Studyの結果について大きく取り上げられていました。

2016-09-10

ERS 2016 in London 初日

お久しぶりです。個人的な休みやERS準備で忙しく1ヶ月以上ぶりの投稿になってしまいました。そしてその、ERS(欧州呼吸器学会)に参加するため9月初旬よりロンドンに行っておりレポートさせて頂きます。
ちなみに当院では、ここ3年、毎年、誰か一人ずつは参加してます。
(私は2014年ミュンヘン開催の際と、2回目です)

ERSは、事前申し込み制のセミナー(有料)が多いので、参加申し込み時に、興味があるセミナーには同時に申し込んでおくのがよいでしょう(2年前の教訓より)。

⚫︎9月2日 移動日

12時間のフライトの末、16時頃にヒースロー空港に到着しました。
入国審査に時間がかかりもうぐったりです。 
ここから、Excel LondonのあるCustom Houseという駅まで地下鉄を乗り継いでさらに移動。 
ただ、心配していた治安は、そこまで悪くないようです。

⚫︎9月3日 学会初日



9:30-13:00 Postgraduate Courseと呼ばれるコースを受けました。

午前午後併せて20のコースがありますが、一番参加したかった「Asthma and COPD」はすでに予約が埋まっていたので、2番目に興味を引いた「How to improve the success of noninvasive ventulation」を選択していました。

NIV継続困難となる原因の37%がmask intorelanceであることを踏まえ、様々なinterface(マスク)のメリット、デメリットを紹介した上で、皮膚障害を防止するためのローテーション方法の提案や、死腔が大きくなり使いづらいとされていたヘルメット型のinterfaceの最近の良好な成績について(JAMA 2016)もレクチャーありました。