報告が遅れましたが、先週、奈良で開催された日本呼吸ケア・リハビリテーション学会(通称ケアリハ)に行ってきました。ケアリハは、ドクターだけでなく、看護師やリハビリ、MEも多数参加する学会で、いつものドクター中心の学会とはまた一味違う雰囲気なのです。RSTの活動が各地で活発に行われるようになったり、リハビリそのものへ注目度が近年高まっていることもあり、毎年ケアリハに参加されている先生によると、「年々活気づいてるねー」ということでした。
10月24日は、当院屈指の呼吸リハビリチームからの発表がいくつもあり、特に「急性期呼吸リハ」のセッションには立ち見が出るほど大盛況だったようです。
10月25日には、急性期呼吸器病棟で行われる集団リハについて3年目の看護師さんが発表してくれました。はじめての学会発表ということでしたが、そつなくこなしてくれました。
個人的には、本間生夫先生の「呼吸による情動調節」という特別講演が、ケアリハならでは、という感じで面白かったです。呼吸と情動はつながっている。情動の変化は呼吸を変化させるが、逆にいうと、呼吸の変化で情動を変化させることができる。それを利用して、不安を軽減させることが出来るのではないか?そんなことを思いつき、科学的に証明して、さらには、東日本大震災の被災地のこどもの心のケアに有効活用していこう!という内容でした。
不安を軽減するには呼吸筋ストレッチが有用ということで、ストレッチ体操のための曲を作り、先生自ら作詞まで手掛けるというパワフルぶりにも驚きました。
真面目な話に戻ると、その他、ネーザルハイフローの急性呼吸不全に使用する際の位置づけをどう考えるかという点や、慢性呼吸器疾患の終末期への対応、などが学会中話題に上ることが多かった印象です。
来年は、なんと、舞浜!ディズニーリゾート!での開催ということで、今から楽しみです。
来年もぜひみんなで参加しましょう。
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